福島原発の事故後、ホットスポットという言葉を聞くようになりましたね。
しかし放射能におけるホットスポットの意味は正確に理解していますか?

今回は放射能におけるホットスポットの意味について考えてみます。

放射能のホットスポットとは

一般的に、放射線や放射性物質は汚染の元となっている地点から
遠くに離れれば遠くに離れる程、放射能汚染の度合いも低くなると考えられています。

しかし、実際に計測した結果では、汚染の元から同程度の距離であっても、
局地的に放射線濃度が特に高い地域が存在している事が判明しました。

このように、他の地域と比べて放射線濃度が特に高い地点の事を「ホットスポット」と呼ぶようになったのです。

ホットスポットが出来てしまう理由

ホットスポットが出来てしまう理由としては、放射性物質による汚染は通常、
空気中の塵などに付着し、風によって広範囲に運ばれて行きます。

そして、その時の風向きによっても、汚染の度合いは変化していくわけです。

また、雨が降る事により、塵に付着した放射性物質も一緒に地上へ落下してしまう為、その地点が他の地域よりも高い放射線レベルになってしまう事があります。

つまり、放射性物質の拡散は決して一様ではなく、風向きや天候、地形に応じてもその濃度は異なり、ホットスポットと呼ばれる地域が存在してしまうようになるのです。

それに、ホットスポットがある程度の面積を持った地域を指しているのに対して、「ミニ・ホットスポット」と言う言葉もあります。

これは、公園の植え込みや雨どいなどの雨水が集まりやすい場所で、比較的高い放射線レベルが計測される事を言います。

この「ミニ・ホットスポット」は各地で問題になっていますね。

たとえ福島から遠いところに住んでいるからといって安心せずに
ニュースや地方自治体から報道を見落とさないようにしましょう。

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